昭和56年(1981年)より創業 ~多重債務問題に取り組む

 司法書士法人芝事務所の前身である芝豊司法書士事務所は昭和56年に産声を上げ、
地域密着型の司法書士事務所として成長してきました。

 創業者である芝豊は全国の司法書士の先駆けとしてクレジット・サラ金、
多重債務問題(以下、多重債務問題という)に取り組み、多重債務に苦しむ多くの人々を救ってきました。
(芝豊HP http://www.chabashira.co.jp/~dnetts67/

当時は登記だけしか扱わないという司法書士事務所も多い中、
裁判関係業務を多く扱い、人権や貧困という社会問題に対峙する姿勢は異色だったと思います。

平成4年頃、高金利と借金取りの取立てに苦しむ人々の自殺が後を絶たず、社会問題となっていました。
しかし当時、司法書士で多重債務問題に取り組んでいたのは全国でも芝豊を含め片手で数えられるほど
ごくわずかな人数しかいませんでした。


多重債務問題に対処するには救済する人間の「数」が必要であると考えた芝豊は支援の輪を広げるため、
平成4年から講演会活動に力を注ぎ、全国行脚を行いました。その後、芝豊は多重債務問題に関する7冊の書籍を出版しています。

「弁護士もあらゆる人も含めて常に一番前、トップランナーであり続けろ」
と若手の司法書士を鼓舞し続けていた芝豊は、その思いを体現するように、
消費者問題において常に先駆者として一番前を走り続けました。

突然の死と2か所の事業承継

 平成21年3月13日芝豊が亡くなりました。享年60歳。

月報司法書士平成21年3月号に「変遷する自然人の倒産処理手続き」
と題した芝豊の論考が掲載されたばかりのことでした。
志半ばでの突然の死は無念だったのではないかと思います。
葬儀は静岡県司法書士会の会葬として執り行われ、
全国各地から1000名あまりの方々に参列していただきました。
その後、一人娘である現代表・芝知美が後を継ぎ、偉大な父の事務所を継承していきます。
 

 平成24年3月、芝豊の親しかった友人である司法書士志渡澤正和先生が
57歳の若さでご逝去され、生前、志渡澤先生に事務所を託されていた芝知美が
事業譲渡を受けることになりました。
志渡澤先生は亡くなるまで30年以上の間、静岡市葵区で市民のため、
また司法書士制度のために活躍をした先生でした。

平成24年4月5日、司法書士法人芝事務所を設立し、
芝豊の事務所である清水区と、故志渡澤先生の事務所である葵区の、
2か所に事務所を構えることになりました。

 当法人は清水区・葵区共に35年以上の歴史のある事務所です。
2か所の事務所を承継した全国から見てもまれな法人といえると思います。
多重債務・裁判実務が得意な清水区の事務所と主に登記を扱っていた葵区の事務所
が統合することで、バランスの良い司法書士事務所になりました。

新しい時代に~常にトップランナーであれ!

 芝豊の教えは当法人に脈々と受け継がれています。
 
芝知美は司法書士としてのライフワークとしてADR(Alternative dispute resolution)を研究し、
話し合いで当事者が当事者の力でもめごとを解決するメディエーションを普及し、
世の中から人間関係のもめごとを少なくするため、全国各地で講演会活動を行っています。
AIやテクノロジーが発達する世の中でも人間関係に起因するもめごとは無くなりません。
むしろ増えていくことでしょう。
メディエーションはコミュニケーション能力を高め、人間関係改善を手助けしてくれる手法です。
今後ますます需要が高まっていくと思います。

 また静岡県内でいち早く民事信託士の資格を取得し、民事信託の案件を多数取り扱い、
遺言等生前対策にも力を注いでいます。
さらには今後のグローバル社会を見越して、渉外法務や渉外登記にも力を入れています。
後見に関しては法定後見及び任意後見含めすべての種類の案件を取り扱った経験があり、
現在も多数の方々の財産管理を行っています。

 現在、当法人は司法書士3名、スタッフ5名が在籍しています。
当事務所の特徴は以下の5つです。

1.女性が多い職場

8名中6名が女性であり、男性が多い司法書士業界においては特徴の一つです。

2.年間休日日数は約130日、産休育休時短制度あり

 産休や育休制度があり、有休も時間給・半日休暇等、細やかに取得することができます。
時短勤務にも対応できます。
夏休み・年末年始の休暇は公休となり、年間休日数は約130日です。休日が多く働きやすい事務所です。

3.さまざまな経験ができる

 不動産・商業登記の案件はもちろんのこと、破産・個人再生・任意整理等の多重債務案件や、成年後見・民事信託・遺言等の生前対策案件、裁判案件等、当法人にはありとあらゆる案件の依頼がありますので、必然的にさまざまな経験ができます。

4.新しいことに挑戦できる

 ADRや渉外法務・渉外登記など新しい分野への挑戦も応援します。トップランナーとして新しい業務に挑戦してみませんか。

5.人に感謝される仕事です

 「先生のおかげで安心して夜、眠れるようになった」
事務所に来た時とは別人のような穏やかな笑顔で言われることがあります。
「来てくれてありがとう。」
事務所のスタッフも後見等で施設等を訪問し、依頼者の方に頼りにされています。
「本気であなたのことを考える 安心を届ける芝事務所」を理念に、
私たちに会い、私たちがお手伝いすることで、以前よりもほっと安心できる。
そうなることを心がけています。